現代の遊びについての一考察 : 女子学生の事例から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
遊びは社会の記号の一つであり,現実の何かを反映している。ここでは女子学生の遊びを事例とし,どのような意味が読み取れるのか考察した。平成11年から13年にかけて,女子短大生,***約250人に日ごろの遊びを調査した結果,150種類以上の遊びがリストアップされたが,多かった遊びはショッピング,カラオケ,映画であった。これらの遊び群の上位30種類を,余暇開発センター-による4つの活動形態,カイヨワの4つの型,チクセントミハイによる6つの楽しさの因子,によって分類を試みた。遊びの傾向は,趣味・娯楽的,"ミミクリ"(模倣)的,休息的であった。さらに,遊びに対する態度として,現実受け入れか脱現実かと,個(孤)志向か仲間志向かの二項の組み合わせで分類を試みた。その結果,個人志向,仲間志向のどちらも脱現実の遊びが多く,最も少ないタイプは,現実の自分を受け入れつつ個で遊ぶという遊びであった。このことは,創作活動,技術の練習を伴う活動があまり好まれていない現実を示している。自分と向き合い,自分と対決する遊びは充実感をもたらすと思われるが,このような実態を学生に示すことも必要ではないかと考える。
- 2002-03-06
著者
関連論文
- 現代日本の遊び事情 : 女子学生の遊びwatchingから
- 008 F50108 現代日本の遊びについての一考察 : 女子学生のあそびウオッチングから
- 現代の遊びについての一考察 : 女子学生の事例から
- 005E31903 現代の遊びについての一考察 : 女子学生の遊びから