独白・傍白 : シェークスピアの語り (2)
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概要
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既発表の「独白・傍白-シェイクスピアの語り(1)」においては、シェイクスピア作品の構造が当時の劇場構造に影響を受けていること、およびエリザベス朝演劇において大いに発展して完成の域に到達した、語りの要素としての<独白>と<傍白>について論証した。本稿では、その独白の機能が主人公の台詞だけに止まらず、脇役や悪人にも付与されている例として、『リチャード3世』と『ジュリアス・シーザー』を対象に論考した。また人口に膾炙した有名な台詞が、劇のplotから分離独立して受容されている問題を、独訳、仏訳、邦訳を通して論考。最後に、ある主人公の心情の変化をplotの展開に即応して究明して、設定された環境によっては、僅か数語からなる短文が長文の独白に匹敵する、重大な意味を帯びることを論証した。
- 2003-03-06
著者
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