新潟県における音楽療法の現況と今後の展望(
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概要
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新潟県においても音楽療法へ関心と期待が高まる中,新潟音楽療法研究会は発足より10年を迎えた。現在の会員数は70余名でその中でも音楽関係者が漸次増加し,作業療法士と併せると全会員の約70%を占めている。最近は研究会,研修会を各々年1回開催し,会報を年2回発行,音楽療法の普及研究活動に努めている。これまでの研究会の主たる対象は高齢者,並びに精神科領域が多かった。今後は児童やターミナルの分野への活動の広がりと更なる研究,実践の発展が望まれる。が国は欧米に比べ数十年の遅れがあると言われている。音楽療法の全国組織としては日本音楽療法学会があり,平成14年3月末現在の会員数は5900余名,学会認定の音楽療法士は578名である。この内新潟県の認定音楽療法士はわずか5名である。新潟音楽療法研究会の歩みと現況,並びに高齢者施設でのアンケート調査結果を示し,県内の音楽療法の現況と今後の展望について述べる。
- 新潟医療福祉大学の論文