地域を基盤とした社会福祉士実習の展開
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概要
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本稿の目的は,施設内で完結する実習ではなく,市町村全体をフィールドとした社会福祉士実習の現状と課題を整理し,養成における視座を提起するものである。ソーシャルワークの変化と地域福祉志向の社会福祉は,社会福祉士が行う相談援助の内容と方向性を変化させ,従来の施設中心・身体介助中心の実習だけではそれを学ぶことが困難となってきている。このため,市町村全体をフィールドとして相談援助業務を行なう「地域を基盤とした実習」の現状と課題を概観し,実習における視点の明確化,「関係」の理解,きめ細かなスーパーバイズなどが,社会福祉士養成上のポイントとなることを指摘した。今後の課題としては,この養成上の視座を具体的にどのようなシステムとして展開していくのかという点が残された。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2001-03-10