<研究論文>社会福祉士養成の実習指導に関する一考察 : 社会福祉士への意識調査より
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概要
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1987(昭和62)年に社会福祉士が制度化されて以来,12年が経過した。この間,国民の社会福祉ニーズが変化する中で,社会福祉従事者の人材養成が緊急の課題として取り上げられるようになってきている。社会福祉士の教育課程見直しもその一つであり,なかでも実習指導の充実や実習指導者の養成が提言されている。同時期に,日本社会福祉士会は実習指導者養成研究会を発足させ,後進の育成に自ら積極的に関わる姿勢を見せている。そこで筆者は,社会福祉士(沖縄県)を対象として,実習指導における社会福祉士の役割に関する意識調査を行なった。調査結果によれば,社会福祉士として実習教育に積極的に関わりたいというグループと,社会福祉士としての意識の希薄さから実習教育への関わりに消極的なグループとに大きく分類された。本稿においては,近年の社会福祉士養成教育に関する施策と実習指導の現状を分析するとともに,上述の調査結果を紹介,考察する。
- 2001-03-31