<研究論文>地方都市における最重度障害者の地域自立支援システムの研究 : 沖縄における「重度障害者通所活動施設」をめざす取り組みを中心に
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概要
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沖縄では1995年頃に,地域で暮らすことをめざす重度障害者やその親の運動が一挙に現れてき七この最近の数年間の沖縄の状況をまとめると以下のようである。(1)障害者のデイサービスが介護型を含めようやく7カ所になった(2000年4月開始予定を含む)。(2)デイサービスと連携して住宅保障による24時間の地域生活を保障する試みが開始された。(3)小規模作業所で重度障害者を受け入れるいくつかの試みが現れた。(4)重症心身障害児施設の通園事業が3カ所になった。これらの取り組みの中で重度障害者が地域で生活しようとしたときに国の施策が量的にも質的にもきわめて不充分であることがあきらかになった。特に離島においてそのことが顕著である。九州でも沖縄と同様な状況があり,福岡県福間町や佐賀県佐賀市等,一部の地域では重度障害者が多数を占めている作業所づくりが発展している。国と自治体は重度障害者の地域生活支援の施策を根本的に見直す必要がある。
- 2000-03-31