<研究論文>『琉球官話集』の反切 : 北方官話としての一側面
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概要
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『琉球官話集』は,質・量ともに琉球王朝時代の官話教材としては,高い研究価値を有し,全四千余項目,ほぼ千箇所にも上る音注は,当時の官話を知る上で,重要な資料となっている。本稿では,天理大学付属図書館所蔵の『琉球官話集』をもとに,『宮良當荘全集』第十巻に付された同書の写真を参考にしながら,同書の反切を中心に分析を行い,同書の音注の一部が明らかに明末清初に書かれた『五方元音』の影響を受けたものであり,北方官話の音韻体系に属することを論証したものである。
- 沖縄大学の論文
- 2000-03-31