<原著>染色家 岡林染里の音の世界
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概要
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人の音に対する反応は,その人が生活してきた自然環境や社会環境に根差しており,その人の生活文化を物語るものである。それゆえに,人が音を聴くということは,それ自体が生活の歴史の中で培われてきた文化として捉えることができる。したがって,その人の持つ音の文化は,その人固有の生活と強く関連するものと考えることができる。本稿は,柿渋を主とした染色家岡林染里を取り上げ,染めという固有の生活の中で捉えられた音を分析することによって,彼の音の文化を検討した。
- 2001-12-25