北海道における精神障害者の啓発活動 : さっぽろ・こころの健康まつり「朗読劇」を通じて
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概要
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精神障害者への偏見,スティグマに対しての地域精神保健福祉活動の1つとして,「朗読劇」を紹介する。実践報告;さっぽろ・こころの健康まつりの中で2000年から毎年行われている。企画・演出等全て精神障害当事者による全国でも類をみない継続的啓発活動である。・第1回「白い壁 青い空」(2000)精神病院に長期入院している患者と医師との会話,入退院を繰り返す息子を持つ母親と医師との会話,障害者が通う喫茶店での会話,の3部構成・第2回「精神病院の風景」(2001)自分たちが体験した精神病院での入院生活を演じた・第3回「遥かな道」(2002)精神病院を退院した後,作業所に通いながら就労への道を演じた・第4回「明るい洞窟」(2003)障害当事者同士の恋愛から結婚までの内容を演じる予定 まとめ;1.朗読劇を通じての地域啓発活動の評価 以下の3点が示唆された1)市民の反応から精神障害者の啓発活動が徐々に浸透されつつある2)仲間とのつながりが深まっていった3)自分に対する自信が増していった2.彼らへの支援のあり方 セルフヘルプ・グループヘの支援と類似している。丁度盲目ランナーの伴走者のように,必要なときに必要なだけの支援である。
- 2003-10-01
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