4. Pulsar(A. ア・ラ・カルト)
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概要
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Hewishによる発見以来Pulsarと呼ばれる電波源が注目されるようになった。その特徴はきわめて精確なパルス周期(精度10^<-9>にも達する)で電波を放出していることである。これまでに∿20個が知られている。通常パルス周期は0.03∿3sec程度であるが, 電波周波数によって波長の2乗に比例する到来時間のずれがみられる。これは星間プラズマによる電波のおくれとみられ, 銀河系空間の電子密度推定に役立つ。距離は∿Kpcとみつもられているが, 天球上での分布にはかなり銀河面集中の傾向がある。Pulsarに対するモデルとして, 白色矮星, 中性子星などが考えられる。前者では短い周期が作りにくく, 後者では長い周期がむつかしい。最近超新星のremnantと天球上で一致するものが見つかり, そのうち1個はカニ星雲(TauA)と一致している。これらは100msec以下の短周期であり, しかも時とともに周期がのびているらしい。Pulsarの活用の別の面として, これを時計として使うことなどが考えられよう。
- 核融合科学研究所の論文