スタキボトリス属カビによるマイコトキシン産生
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概要
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Stachbotrys 属の大環状トリコテセン類を含む二次代謝産物の産生能を把握する目的でLC/MS-MS によるサトラトキシンG,サトラトキシンH,イソサトラトキシンF 及びロリジンL2 の分析法及びLC/TOF-MS によるStachbotrys 属が産生する二次代謝産物のスクリーニング手法を開発しStachbotrys 属の37 胞子及び9 菌糸の測定を行った.その結果,4 種類マイコトキシンに関しては胞子9 検体, 菌糸2 検体から検出され濃度は胞子中0.2 ~ 332.9ng/106,菌糸抽出液中3 ~ 784 ng/mL であった.LC/TOF-MS によるスクリーニングにおいては11 種の大環状トリコテセン類のマイコトキシン及びアトラノン類,ドラベラン類,スタキボトリラクタム類及びスタキボシン類の存在が推定された.また多変量解析手法を用いることで菌体の溶血性の有無に関して32 種類の特徴的な代謝物が抽出されその強度は溶血性を示す菌体で強度が非常に類似していた.
- 日本マイコトキシン学会の論文
- 2010-01-31
著者
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