ブロードバンドの普及要因に関する実証分析 : OECD30ヶ国のパネルデータによる推定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高速大容量の通信を可能とするブロードバンドは今や経済社会の必須なインフラとなり、その普及は先頭を切る日本や韓国のみならず米国やEU等、世界各国で重要な政策課題となっている。本稿の目的は、OECD30ケ国を対象にCATV (BB)、DSL、FTTxの3技術について、2002年から2010年のデータを用いて普及要因を明らかにすることにある。これまで、FTTxを含むブロードバンド全体に関する多国間の包括的実証研究は例がないといってよい。パネルデータ分析の結果、CATV (BB) は2000年時点での放送としての受信契約数、DSLはメタル回線のアンバンドル、FTTxは事業者の光ファイバ投資への経営意欲や光ファイバ回線のアンバンドル規制がないこと、これらが普及を促進したとの結果が得られた。さらに推定された価格弾力性から、これら3技術は互いに代替的であることが実証された。このような結果は、各国でのブロードバンド普及政策の策定に当たって重要な示唆を与えるものである。
- 2012-03-25
著者
関連論文
- 在宅健康管理システムと四大生活習慣病の医療費に関する実証分析 (JTTA 2010 MISHIMA 日本遠隔医療学会学術大会--遠隔医療に係わる法制度の限界を探る) -- (経済特別セッション)
- ADSL事業者のパネルデータを用いた普及要因の実証分析
- 国民健康保険レセプト・データに基づく在宅健康管理システムの実証的評価--福島県西会津町における調査研究 (JTTA 2007 in OKAYAMA 日本遠隔医療学会学術大会--少子高齢化時代にいのちと健康を護る遠隔医療) -- ([2006年度]厚生労働省科学研究費研究報告)
- テレケアによる医療費削減効果--福島県西会津町の国保レセプト・データに基づく調査研究 (JTTA 2007 in OKAYAMA 日本遠隔医療学会学術大会--少子高齢化時代にいのちと健康を護る遠隔医療) -- ([2006年度]厚生労働省科学研究費研究報告)
- e-healthはなぜ医療費を削減するか--診療日数データを用いた要因分析 (JTTA 2009 in KUMAMOTO 日本遠隔医療学会学術大会--少子高齢化社会を支援する遠隔医療) -- (地域、在宅医療と遠隔医療)
- 国民健康保険レセプト・データに基づく在宅健康管理システムの実証的評価--追加結果 (JTTA 2008 in GIFU 日本遠隔医療学会学術大会--地域医療の実践から遠隔医療へ) -- (地域医療2)
- 地域住民の健康づくりとICTの活用 (JTTA Spring Conference)
- テレケアの長期的効果 : 西会津町での9年間のレセプト・データによる検証 (JTTA 2012 KOBE 日本遠隔医療学会学術大会 : 災害と遠隔医療) -- (遠隔・在宅医療の評価)
- テレケアの医療費削減効果 : PSMを用いたアプローチ (JTTA 2012 KOBE 日本遠隔医療学会学術大会 : 災害と遠隔医療) -- (遠隔・在宅医療の評価)
- 地域EHRの推進要因 (JTTA 2012 KOBE 日本遠隔医療学会学術大会 : 災害と遠隔医療) -- (EHRの課題と展望)
- ブロードバンドの普及要因に関する実証分析 : OECD30ヶ国のパネルデータによる推定