皮膚リンパ腫全国症例数調査の結果 2008
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概要
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2007年より開始した皮膚リンパ腫の年次調査は2008年分も順調に集計が進み疫学研究として今後も継続的に実施してゆく。本稿では2008年分の調査結果を中心に記載し,さらにこれを解析したデータについて考察した。2008年は366症例の皮膚リンパ腫が登録され,原発性皮膚リンパ腫が325症例・皮膚外原発リンパ腫の皮膚浸潤が38症例・芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍は3症例であった。2007年・2008年の2年間のデータから,原発性皮膚リンパ腫の85%以上が皮膚T細胞・NK細胞リンパ腫であり,欧米と比較して圧倒的にT細胞・NK細胞リンパ腫の多いことが分かった。一つの要因として,欧米で報告のない成人T細胞白血病・リンパ腫が本邦では約15%を占めていることがあげられる。
- 日本皮膚悪性腫瘍学会の論文
- 2009-10-10