ガスクロマトグラフィーのための針型試料前処理デバイス
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概要
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環境問題への関心が一層集まってきている昨今,環境中の揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds : VOCs)を正確かつ迅速に測定することは社会的・学術的にもきわめて重要である.VOCsの分析にはガスクロマトグラフィー(GC)法が最も良く用いられてきている.しかし,環境中の微量VOCsを再現性良く測定するためには,測定前に試料濃縮等の試料前処理操作が必要であることが非常に多い.水試料あるいは気体試料中からのVOCsの抽出・濃縮には,これまでに多種多様な方法が開発されてきている.しかし,それらの方法が煩雑かつ多段階の試料前処理操作を必要としているのが現状である.著者らの研究グループでは,迅速かつ簡便に環境試料中のVOCsを抽出することが可能な針型試料前処理デバイスを開発し,種々の環境試料に応用を行ってきた.本稿では,これまでに開発した針型試料前処理デバイスの概略及びそれらの応用例について紹介する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
- 2011-11-05
著者
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斎戸 美弘
豊橋技術科学大学物質工学系
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齊戸 美弘
豊橋技術科学大学大学院工学研究科環境・生命工学系
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植田 郁生
山梨大学大学院医工学総合研究部物質工学系(工学部応用化学科)
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齊戸 美弘
豊橋技術科学大学
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植田 郁生
山梨大学大学院医学工学総合研究部物質工学系
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