強い嘔吐反射を有する患者に対し審美および咀嚼障害の回復を図った1症例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例の概要: 患者は37歳男性. 多数歯欠損による審美および咀嚼障害を主訴に来院した. 強い嘔吐反射を有するため, 処置に応じて静脈内および笑気吸入鎮静法を使い分けることにより, 全顎的な補綴処置が可能となった.<BR>考察: 鎮静法により歯科恐怖症と嘔吐反射を制御し, ブロックごとに補綴することにより, 患者固有の咬合関係を維持しつつ, 咀嚼機能の回復と審美障害の改善を固定性補綴装置のみで図ることができたと考える.<BR>結論: 治療後, 嘔吐反射の軽減を認めたことから, 嘔吐反射は心因性による影響が大きく, 医療従事者が嘔吐反射の要因を作らないように注意を払いながら治療を行う必要性を認めた.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
- 2007-07-10
著者
関連論文
- 漂白したエナメル質が接着に与える影響について : レジンセメントとの接着強さについて
- CAD/CAMシステムにおけるセメントスペースの違いによるクラウンの適合精度
- 人歯象牙質に対するレジンセメントの接着性について : 熱処理の影響
- 築造用レジン削片がマウス歯周組織に与える影響について病理組織学的および免疫組織化学的検討
- 強い嘔吐反射を有する患者に対し審美および咀嚼障害の回復を図った1症例
- 漂白歯のエナメル質とレジンセメントとの接着性
- 強い嘔吐反射を有する患者に対し審美および咀嚼障害の回復を図った1症例