咬合高径の挙上および口蓋形態の改良により発音障害が改善された症例
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概要
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症例の概要: 66歳の男性患者で, 発音障害および咀嚼障害を主訴に来院した. 咬合高径の低下および上顎総義歯の口蓋側研磨面の形態不良と診断した. 新義歯では咬合挙上を行い, 静的パラトグラム検査を用いて, 上顎総義歯の研磨面の形態を決定した.<BR>考察: 咬合挙上によりゴシックアーチ描記では限界運動路が拡大し, 側方セファログラム分析では下顎が術前より後下方に位置した. また, 適切な口蓋形態の付与により発音障害が改善したと考えられる.<BR>結論: 本症例では, 適切な咬合高径の設定および口蓋側研磨面の形態改良により発音障害は改善した. また, 顎口腔機能について新義歯装着前後で検査を行い, 客観的に評価ができた.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
- 2007-04-10
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