変形性顎関節症を伴った無歯顎患者の治療成績
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概要
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症例の概要: 患者は, 70歳の女性無歯顎者. 左側顎関節の開口時痛を主訴に来院. 同部に圧痛と開口障害を認めた. 下顎頭の後方変位による変形性顎関節症と診断した. 下顎位を適正化した治療義歯装着とマニュピレーション (MP) 後に, ブレード人口歯 (BT) を用いた総義歯を装着した. 治療の進行に伴い主な症状は消失し, 開口量も増大した.<BR>考察: 適正な下顎位でのBT使用による顎関節への負担軽減効果とMPによる顎関節の可動域拡大により断層X線オクルーザー, ゴッシクアーチ描記などの各種所見も改善を示す治療成績が得られた.<BR>結論: 下顎位の適正化, MPの適用, BT使用による顎関節の負担軽減により機能障害が改善された.
- 2007-04-10
著者
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