上下顎遊離端欠損に対するインプラント補綴症例
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概要
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症例の概要: 患者は初診時年齢51歳の女性で, 下顎両側臼歯部に装着された部分床義歯による咀嚼障害およびクラスプによる審美障害を主訴に来院した. 本症例に対し, 補綴主導型インプラント治療の概念に基づいたインプラント体の埋入と上部構造の製作を行い, 咀嚼機能および審美性の改善と回復を図った.<BR>考察: 欠損歯数と同数のインプラント体を埋入し, 遊離歯肉移植を行った後に, カスタムメイドアバットメントと陶材焼付鋳造冠を用いて単冠により補綴を行った. インプラント周囲軟組織および周囲骨のレベルは安定しており, 機能的のみならず審美的にも十分満足しうるものであると考えられる.<BR>結論: 最終補綴装置装着後約3年にわたり良好な経過が得られ, 部分床義歯による咀嚼障害および審美障害に対するインプラント治療の有用性が確認された.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
- 2007-04-10
著者
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