上顎無歯顎における前歯部の疼痛に対応した2症例
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概要
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症例の概要: 患者は58歳女性 (症例A) と82歳女性 (症例B), で共に上顎無歯顎, 下顎両側遊離端欠損の症例で, 前歯部顎堤に疼痛を訴えて来院した. 症例Aの顎堤粘膜は硬いが, 症例Bの顎堤粘膜は厚く柔らかなものであり, 疼痛はそれぞれ異なる原因に起因するものと考えられた. そのため, それぞれの症例に応じて, 症例Aは咬合圧印象採得法, 症例Bでは選択的加圧印象採得法にて行い, 全部床義歯を製作, 装着した.<BR>考察: それぞれの顎堤の状態に対応した印象採得法を選択することで, 疼痛のない全部床義歯を製作することができた.<BR>結論: 疼痛のない全部床義歯を製作するには各患者の口腔内の状態を把握し, それぞれに適した方法を選択することが重要である.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
- 2007-04-10
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