高度に吸収した上顎無歯顎堤に対して咬合負担域を考慮し対応した症例
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概要
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症例の概要: 咀嚼時における上顎総義歯の脱離と疼痛を主訴に来院. 上顎無歯顎堤の高度な吸収および, 下顎両側第二大臼歯の欠損を認めた. 上下顎咬合負担域の対向関係の検査の結果, 下顎歯が上顎に対して大きく前方に位置しており, 上顎総義歯のみで安定を得ることが困難であることが判明した. そこで下顎両側第二大臼歯欠損についても局部床義歯で補綴を行い, 機能時における義歯の安定を得ることができた.<BR>考察: 本症例では, 上下顎咬合負担域の対向関係の検査の結果から, 下顎義歯を作製する必要性を判定できたことが, 良好な結果を招いたものと思われる.<BR>結論: 本症例の結果から, 本検査方法が臨床的に有用であることが示唆された.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
- 2006-10-10
著者
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