前歯部の審美障害を補綴前矯正と審美的補綴処置により改善した1症例
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概要
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症例の概要: 患者は26歳の女性で, 上顎前歯部の審美障害を主訴として来院した. 矯正学的診断により軽度の上下顎前突を認めたことから, 補綴前矯正により前歯部歯軸の修正をした後, 審美的補綴処置により主訴の改善をはかった.<BR>考察: 補綴前矯正による歯軸の改善は補綴装置による審美性の改善を容易にし, プロビジョナルレストレーションによるガイドの確認は顎運動と調和した補綴装置の装着に有効であったと考える. 補綴処置後3年以上を経過しているが良好である.<BR>結論: 前歯部の審美障害に対して矯正処置と審美的補綴処置の併用により改善をはかったところ, 形態的, 機能的に十分に満足する結果が得られた.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
- 2006-10-10