食品廃棄物の熱分解特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
食品廃棄物は飼肥料としての利用に加えて,バイオマスエネルギー原料としても利用可能な有機物が豊富であるが,廃棄物系バイオマスの中で最も利活用されていない。そこで食品廃棄物から燃料または肥料として利用可能な炭の作成に関して検討を行うため,ここでは,食品廃棄物の熱分解特性を熱重量 (TG) の計測と示差熱分析 (DTA) を同時に行うことができる熱分析機器を用いて調べた。また熱分解によって発生するガスを同定するためTG-DTA/MSとTG-DSC/FTIRを用いて測定した。その結果,酸化熱分解は3段階の重量減少と2つの顕著な発熱ピークを発生させた。一方無酸素下での熱分解は2段階の重量減少を示したが顕著な発熱ピークは発生しなかった。主な発生ガスはH2O,COおよびCO2であり,ガス成分の発生ピークの特徴は擬似Air下と無酸素下で異なった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
- 2011-05-31
著者
-
岩渕 和則
宇都宮大学農学部
-
岩渕 和則
宇都宮大
-
岩渕 和則
宇都宮大学
-
野呂瀬 幸政
東京農工大学大学院連合農学研究科
-
和田 芳彦
(株)谷黒組
-
野呂瀬 幸政
(株)谷黒組
-
谷黒 克守
(株)谷黒組
関連論文
- 牛ふん堆肥化反応に関わる微生物群の活性化温度 : 比増殖速度の温度依存性
- 二毛作栽培体系を活用した燃料用バイオマスエタノール生産に関する研究 : 栃木県を事例とした分析
- 磁化活性汚泥法の研究経過 : 研究戦略と高度処理、多段処理への応用展開まで
- 切り返し頻度が吸引通気式堆肥化システムにおける取得可能な熱量および炭酸ガス濃度に及ぼす影響
- 吸引通気式堆肥化の初期反応特性 : 通気量, 含水率が微生物活性に及ぼす影響
- 種堆肥の混合が家畜ふん堆肥化の初期過程に及ぼす影響 : 温度上昇に関わる微生物活性と材料pHの検討
- 高い材料水分が堆肥温度および微生物活性に及ぼす影響
- 乳牛ふん堆肥化反応に寄与する微生物種の組み合わせによるスーパーオキシドジスムターゼ活性の変化〔含 コメント〕
- 含水率管理による食品廃棄物の飼料化
- 食品廃棄物のコンポスト化における適正含水率
- 食品廃棄物のコンポスト化における反応特性
- 磁化活性汚泥のコンポスト化のための脱水操作に関する基礎的検討
- 食品廃棄物の中温コンポスト化による有機物分解促進
- 農畜産業由来生物系廃棄物の熱物性を用いたコンポスト化反応速度の検討 (特集 食品・農産物の生産流通・循環システムにおける熱及び物質移動)
- 酸素消費量を指標としたコンポスト通気量, 酸素濃度の適正化
- 家畜ふんのコンポスト化反応に及ぼす供給ガス酸素濃度の影響
- 生物系固形廃棄物の熱容量
- バイオマス利活用(その2) : 堆肥化技術
- 乳牛ふん堆肥化反応に寄与する微生物種の組み合わせによるスーパーオキシドジスムターゼ活性の変化
- 平板希釈法によるコンポスト化微生物計数を目的とした培養条件の検討
- 材料pHがコンポスト化反応速度に及ぼす影響
- 高温状態のコンポスト化反応が微生物細胞の酵素活性に及ぼす影響
- コンポスト化微生物の探索とその酵素活性
- 比増殖速度を指標としたコンポスト化微生物の活性化温度
- 材料pHがコンポスト化反応速度に及ぼす影響 (第12回廃棄物学会研究発表会) -- (コンポスト)
- コンポスト化反応速度の含水率依存性
- 磁気力を利用した汚泥濃縮・脱水プロセスとその応用
- 食品廃棄物の熱分解特性
- 異なる副資材の混合が乳牛ふん堆肥化の温度, 酸素消費速度, アンモニアガス濃度および堆肥成分に及ぼす影響
- 食品廃棄物の熱分解特性
- 乳牛ふんの含水率が堆肥化初期過程の一酸化二窒素およびメタンの排出速度に及ぼす影響
- 食品廃棄物の熱分解特性
- 静的熱量測定の最前線 : 静的熱量測定の基本と研究・開発への応用
- 戻し堆肥の混合が堆肥化初期過程の一酸化二窒素(N_2O)排出速度に及ぼす影響
- 乾式メタン発酵を用いた組成の異なる都市ごみの処理(第1報) : 中温乾式メタン発酵特性