英国における形質人類学関係学会の動向
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概要
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英国に形質人類学をメインテーマに掲げる学会は2つある。一つはSociety for the Study of Human Biology(SSHB)で,生理人類学の色合いが強い学会である。もう一つはBritish Association for Biological Anthropology & Osteoarchaeology(BABAO)で,1998年9月に設立された新しい学会である。この学会は同年にUniversity of Bournemouthで開催されたシンポジウム“Human Osteology: A British Perspective”が契機となって発足した。250人規模のこぢんまりとした学会ながら,他の団体とともにいろいろな事業に参画し,活発に活動している。学会員は学部学生を含めた学生会員が三割,海外会員が一割を占め,研究者だけでなく芸術家,司書,出版者,文筆家,葬儀屋,警察官など多彩な顔ぶれで,裾野の広い学会である。学術大会は年1回のペースで開催され,学術雑誌は刊行していないが,Annual Reviewという形で学会の動向やショートレポートなどを発行している。
- 2008-06-01