PEG手技のトラブルシューティング
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概要
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PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)は,経腸栄養を支える有用なツールの1つであり,造設手技は比較的簡便,かつ安全であることから近年急速に普及している.しかし,手技に伴うトラブルも少なからず存在し,対象患者は高齢のCompromised hostが多いため,不幸な転帰をたどることもある.トラブルシューティングのため,各施設で手技の工夫や手順の見直しが行われている.一方で,簡便性と安全性の向上のため,新たなデバイスの開発,改良が進み,PEG関連器具は多様化している.そこで,PEG造設医は,合併症,偶発症を熟知したうえで,個々の症例に適切なデバイスを選択し,手技上の工夫を施すことでトラブルを予防することが重要である.万一,トラブルが発生した場合は,迅速に適切な対応が行えるよう,日頃から準備するべきである.本稿では,PEG術中や術後早期の主要なトラブルとその対処法および予防法を具体的に述べる.
- 2011-06-20
著者
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松本 昌美
奈良県立五條病院 中央臨床検査部
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中谷 吉宏
奈良県立五條病院消化器病センター内科
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津呂 公規
奈良県立五條病院消化器病センター内科
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松本 昌美
奈良県立五條病院消化器病センター内科
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森安 博人
奈良県立五條病院消化器病センター内科
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森安 博人
奈良県立五條病院 消化器病センター
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松本 昌美
近畿地区TNT委員会
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中谷 吉宏
奈良県立五條病院 消化器病センター
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津呂 公規
奈良県立五條病院 消化器病センター
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