生姜抽出物の経口摂取が冷え性の人のエネルギー消費等に及ぼす効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生姜抽出物の経口摂取による人でのエネルギー消費等を,冷え性気味の健常若年女性19人を対象としたランダム化交差比較試験により検討した.被験者は室温23〜24℃,湿度30〜40%の環境下において,(1)プラシーボ(澱粉),(2)生の生姜10 g相当,(3)生の生姜20 g相当をそれぞれ別の日にカプセルで摂取した.サンドイッチと適量の水をとった後,カプセルを飲み,1時間,2時間,3時間経過時に,エネルギー消費量,手と足の指先の体表温,脈拍数および収縮期・拡張期血圧の測定を行った.その結果,食事による影響を取り除いた生の生姜10 g相当摂取時は安静時に対する増加率で,1時間後7.4%,2時間後8.2%,3時間後6.6%で,1時間後を除いて有意な増加であった.また,生の生姜20 g相当摂取時のエネルギー消費量は1時間後10.5%,2時間後11.6%,3時間後8.6%と有意に増加した.結論として,人での研究において,生姜非摂取時に比べ,生姜摂取によってエネルギー消費量が有意に高まることが初めて明らかになった.
- 2009-08-15
著者
関連論文
- パーキンソン病における遂行機能障害の「遂行機能障害症候群の行動評価 (Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome : BADS)」を用いた分析
- 4つの異なる体位における自律神経機能と圧受容器反射感受性の推定
- 14日間の6°ヘッドダウンベッドレストにおける自覚症状とパフォーマンスについて
- 模擬運転時におけるコバート的脳内環境情報の探索的多次元計測の試み
- ウィンドウを掛けたフーリエ変換法とウェーブレット変換法でのダイナミック心拍変動解析
- 寒冷・温熱負荷における心拍-血圧変動パラメータの特徴
- 心拍-血圧変動によるメンタルワークロード時の圧受容体反射感受性
- 14日間のヘッドダウンベッドレストにおける疲労関連自覚症の状態推移
- 562. 微小重力環境曝露由来の不動性骨粗鬆症への対抗措置 : 自転車エルゴメータ付き短腕遠心機を用いた間歇的人工重力負荷の有用性(リハビリテーション・運動療法)
- 微小重力環境曝露由来の不動性骨粗鬆症への対抗措置 : 自転車エルゴメータ付き短腕遠心機を用いた間歇的人工重力負荷の有用性