直腸全周性狭窄を来した前立腺癌と直腸癌の重複癌の1例
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概要
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74歳男性.排便困難と便柱の狭小化を主訴に来院.大腸内視鏡検査で下部直腸は全周性に狭小化し粘膜は凹凸を示し易出血性であったが,生検では悪性所見は認めなかった.血中PSAは183ng/mlと著明に上昇し,EUSやMRI検査で腫大した前立腺と直腸壁の境界は不明瞭であり,組織学的診断のため行った前立腺針生検で前立腺癌と診断された.直腸狭窄は前立腺癌の直腸浸潤によると診断しホルモン療法を行ったところ2カ月後には狭窄は著明に改善したが,狭小部の口側に1cm大の陥凹を伴う隆起性の直腸癌の合併を認めた.
- 2011-02-20
著者
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久保 宏明
九州労災病院門司メディカルセンター 消化器科
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田中 晃
田中あきら内科クリニック
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古川 正幸
九州労災病院門司メディカルセンター 消化器科
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松本 正広
九州労災病院門司メディカルセンター泌尿器科
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渡邊 龍之
九州労災病院門司メディカルセンター 消化器科
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岩尾 真孝
九州労災病院門司メディカルセンター 消化器科
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田中 誠
九州労災病院門司メディカルセンター泌尿器科