制御性B細胞と自己免疫性疾患
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概要
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近年,免疫応答におけるIL-10を産生する制御性B細胞の重要性が明らかにされてきた.しかしながら,制御性B細胞の分画の報告としてはB1a細胞(CD5+),Marginal zone B細胞(CD1dhiCD21hi),T2-marginal zone precursor B細胞(CD1dhiCD21hiCD23+IgM+)など統一した見解がなかったが,CD1dhiCD5+CD19hiの表現形であることが明らかとなった.特に,制御性B細胞の研究は自己免疫性疾患モデルマウスを使用した研究で,多くのことが解明されてきた.今回,自己免疫性疾患における制御性B細胞の研究でこれまで解っている知見をまとめ,その機能,治療への応用の可能性につき概説する.
- 2010-10-31