フローチャートを用いた麻疹ワクチン接種対象者の選定とその効果
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概要
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諸経費・労力などの問題により,適切に麻疹ワクチン接種に対する対策が行われている医療機関は少ない.そこで,当院では日本環境感染学会が発行しているワクチンガイドラインをベースにしてフローチャートを作成し,医療従事者に対して麻疹ワクチンの接種を実施した. フローチャートの集計の結果,麻疹ワクチンの接種が1回必要な対象者は14.4%,2回接種が必要な対象者は5.3%,接種の必要のない対象者は43.2%,抗体価検査の必要な対象者は37.1%となった.次いで,対象者に対して酵素抗体法を用いて抗体価の測定を行い,最終的には1回の麻疹含有ワクチンの接種が必要な職員は23.5%,2回必要な職員は5.3%となった.また,対象者全員に抗体価測定を行なった後にワクチン接種を行った時と比較すると,1人当たり経費を49.5%減少させることが出来た.よって,フローチャートの使用は,効率よく職員の必要な情報を収集できるだけではなく,経費の削減にも繋がった.
- 2010-11-25
著者
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