Step-ladder advancement 法を用いた有茎内側足底皮弁による踵部再建の1例
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概要
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足底荷重部は歩行により絶えず荷重や摩擦にさらされる部位である。特殊な耐圧構造を有することもあり,皮膚軟部組織欠損を生じたときは治療に難渋することが多い。足底荷重部の欠損に対しては従来より足底非荷重部からの皮弁を用いた再建が行なわれてきた。中でも内側足底皮弁は足底に特徴的な耐圧構造を有することから物理的強度が高く,潰瘍の再発を生じにくいため踵部再建の第1選択として広く用いられている[1,2]。われわれは糖尿病患者の踵部に生じた難治性皮膚潰瘍に対し,有茎の内側足底皮弁をstep-ladder advancement法を用いて移動することで治療を行なった。皮弁採取部に生じた欠損は全層植皮で被覆した。術後に瘢痕拘縮,異常角化などを生じることはなかった。本法は踵部の欠損の修復に有用な方法と考えられる。
- 2010-02-01