無限なる糖鎖チップ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
糖鎖チップ技術を使ってみたいという研究者がまず尋ねてくるのは「いくらかかるか分からない投資の見返りに,一体何が得られるのか?」ということである。我々は端的にこう答える。どのようなアプリケーションが可能かというと可能性は無限大であるが,初期投資額は取り組む課題やその課題の範囲によるところが大きい。糖鎖アレイのやり方は今なお開発の初期段階であり,自在に変えることができるので,研究者は実際に課題を解決するために労力と費用の上で最適な技術を選択できる。言い換えれば糖鎖アレイの設計は複数の異なるアプローチで現在開発中であり,最も進んでいる有名な 「printed glycan array (PGA)」の他にも,いくつかのタイプの糖鎖アレイが開発されている。この総説では,糖鎖チップのデザインにおいてどのような技術的な解決法が過去に取られ,もしくは取られつつあるのか,糖鎖の固定化にはどのような化学的方法が最も適しているのか,糖鎖ライブラリーをどこから得るのかという点について述べたい。さらに糖鎖チップの使用例を示し,この傑出した装置の無限の研究の可能性と最新の具体的応用例を説明したい。
- FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)の論文
- 2008-10-02
著者
-
Bovin N.
Shemyakin & Ovchinnikov Institute Of Bioorganic Chemistry Ras
-
HUFLEJT M.
Cellexicon, La Jolla
-
Huflejt M.
Cellexicon La Jolla
-
Bovin Nicolai
Shemyakin & Ovchinnikov Institute of Bioorganic Chemistry RAS
-
Huflejt Margaret
Cellexicon, La Jolla