配合飼料及び飼料原料中のトリコテセン系マイコトキシン(Bタイプ)の汚染実態
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概要
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ガスクロマトグラフィーによる飼料中の5 種類のB タイプのトリコテセン系マイコトキシン(デオキシニバレノール(DON),3- アセチルデオキシニバレノール(3-ADON),15- アセチルデオキシニバレノール(15-ADON),ニバレノール(NIV)及びフザレノン-X(F-X))の同時分析法を開発し,鶏,豚及び牛用配合飼料計21 検体及び飼料原料計44 検体(とうもろこし,マイロ,大麦,小麦,ライ麦,ふすま,大豆油かす,菜種油かす及び綿実)についてそれらの汚染状態を調査した.DON は配合飼料及び穀物等(ふすまを含む)から検出され,検出されたDON の濃度はそれぞれ16~190 及び14~2,200 μg/kg であった.15-ADONは配合飼料,とうもろこし,小麦及びふすまから検出されたが,検出された15-ADON の濃度は10~92μg/kg であった.NIV は配合飼料,マイロ,大麦,小麦,ライ麦及びふすまから検出されたが,検出されたNIV の濃度は21~140 μg/kg であった.3-ADON 及びF-X はいずれの試料からも検出されなかった.また,大豆油かす,菜種油かす及び綿実についてはいずれのB タイプのトリコテセン系マイコトキシンも検出されなかった.
- 2004-07-31