紅斑性および偽膜性カンジダ性舌炎から分離された Candida albicans に対するヒト歯肉上皮細胞の細胞応答
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Among patients receiving treatment in dental clinics, those complaining of chronic superficial glossodynia are frequently encountered in clinical practice. It was recently revealed that most of these painful episodes are caused by candida infection, and as a treatment strategy, episodes of glossodynia can be relatively easily relieved by antifungal mouthwash or its oral preparation. Candidal glossodynia can be classified into two groups based on clinical findings, that is, glossodynia accompanied by erythema due to atrophied lingual membrane; erythematous candidiasis and that accompanied by pseudomembrane adhered to the membrane surface; pseudomembranous candidiasis.In this study, the potential difference between 5 strains isolated from 5 erythematous candidiasis and 5 strains isolated from 5 pseudomembranous candidiasis among patients at random. The drug sensitivity test previously performed by using four kinds of antifungal drug, miconazole, itraconazole, amphotericin B and nystatin, all of the drugs showed good drug sensitivity against the 10 strains of C. albicans isolated, besides of the subsequent test on the biochemical properties using a fungal identification kit for pathogenic yeasts, Api-C-Auxanogram®, no significant difference was detected between the two groups examined.Then it was examined by referring to the various cellular responses to human gingival epithelial cells derived from isolated Candida albicans.Individual C. albicans strains isolated in the two groups; 5 strains each, were then sensitized with cultured keratinocytes in order to determine the levels of inflammatory cytokines including Interleukin 1β, Interleukin 6, and Interleukin 8 by ELISA method, for comparison.In the present study, however, there was no difference in the time to expression of IL-6 and IL-8 between the erythromatous and pseudomembranous groups and both indexes were found to have increased significantly during the period of sensitization from 3 to 12 hours. In addition, the production of cytokines was promoted in the pseudomembranous candidiasis group as compared with the erythromatous candidiasis group with a significant difference noted between the two groups.From the evidence mentioned above, there is a distinct difference in the cytokine levels produced by the isolated fungi by referring to the clinical symptoms in relation to the inflammatory statuses between erythromatous and pseudomembranous candidal glossodynia, besides the various clinical findings detected by visual examination.
- 日本歯科薬物療法学会の論文
- 2009-08-01
著者
-
佐藤 田鶴子
日本歯科大学生命歯学部口腔外科学講座
-
佐藤 勉
日本歯科大学生命歯学部衛生学講座
-
宮坂 孝弘
日本歯科大学歯学部口腔外科学教室第一講座
-
宮坂 孝弘
日本歯科大学附属病院 口腔外科
-
宮坂 孝弘
日本歯科大学新潟歯学部 歯周病学講座
-
佐藤 田鶴子
日本歯科大学 生命歯学部口腔外科学
-
佐藤 田鶴子
日本歯科医師会 薬剤部
-
佐藤 田鶴子
日本歯科大学歯学部口腔外科学教室第 1 講座
-
佐藤 田鶴子
東海大学 医学部外科学系口腔外科
-
佐藤 田鶴子
日本歯科大学生命歯学部 口腔外科学講座
-
山田 幸
日本歯科大学附属病院口腔外科
-
佐藤 勉
日本歯大 生命歯 衛生学
-
佐藤 勉
日本歯科大学生命歯学部 口腔衛生学講座
-
宮坂 孝弘
日本歯大 生命歯 口腔外科
-
山田 幸
日本歯科大学附属病院口腔外科診療科
-
佐藤 勉
日本歯科大学歯学部衛生学講座
-
佐藤 勉
札幌医科大学第四内科
-
佐藤 勉
日本歯科大学 東京短期大学
関連論文
- 自己誘発性嘔吐を伴う摂食障害患者の歯痛(冷水痛)に対するマウスガードの有効性について
- 疾患を有する高齢者の来院時には(その2)うつ病(軽度)もしくはうつ状態
- 「抗血栓療法患者における抜歯のガイドライン」に関する報告
- これからの歯科医療に望まれる形は何か Part. 2 : 普通の歯科医師はEBMをどう実践すればよいか
- 縁下歯石除去時の抗菌薬使用のガイドライン
- 歯科・口腔外科領域感染症に対するCefpodoxime proxetilの基礎的・臨床的検討 : 特にPeptostreptococcusに対する効果について
- 疾患を有する高齢者の来院時には(その4)アルツハイマー病
- 歯科・口腔外科領域におけるritipenem acoxilの臨床的検討
- 歯科・口腔外科領域の感染症に対するRoxithromycin1日1回300mg投与の臨床的検討
- 11-059 自己誘発性嘔吐を伴う摂食障害患者の歯科的問題 : う蝕経験指数,受診動機(摂食障害1,一般演題(ポスター発表),近未来医療を担う心身医学,第1回日本心身医学5学会合同集会)
- II-C-20 自己誘発性嘔吐を伴う摂食障害患者の歯痛(冷水痛)に対するマウスガードの有効性について(摂食障害4,一般口演,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 自己誘発性嘔吐を伴う摂食障害患者の歯科的問題 : 口腔内環境
- 疾患を有する高齢者の来院時には(その1)脳卒中後遺症
- II-F-12 口臭恐怖症の背景に社会不安障害が存在し2例(歯科・口腔外科,一般口演,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- I-3.口腔内慢性疼痛に起因したポリサージェリーが疑われた1例(一般演題,第108回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- I-4. 口臭を主訴とする患者へのアンケート結果と口臭測定値との関係(一般演題,第106回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- I-1. 口腔セネストパチー28例に対するロールシャッハ・テストによる検討(一般演題,第106回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- ロールシャッハ・テストによる口腔領域セネストパチーの心理学的特徴
- 口腔セネストパチー発症の契機となった歯科治療の臨床的検討
- 抜歯を契機としてうつ状態が増悪した一症例
- IIE-15 口腔領域を中心としたセネストパチーの薬物療法(末期・腫瘍II)
- IIE-14 ロールシャッハ・テストからみた口腔領域セネストパチーの特徹(末期・腫瘍II)
- IIE-12 当科を受診した顎関節症々状患者の臨床集計(歯科・口腔外科I)
- IIF-19 舌痛症の臨床的検討 : 第1報(口腔領域)
- IIF15 歯科受診したうつ症例に関する検討 : 第1報 口腔症状について(口腔領域)
- 上唇に発生した血管内筋膜炎の1例
- 下唇部に発生した先天性粘液嚢胞の1例
- 嚢胞様の所見を示した耳下腺腺房細胞癌の1例
- 基底細胞母斑症候群の1例
- 口蓋に発生した乳頭腫症の1例
- 口底に生じた石灰化を伴ったリンパ上皮性嚢胞の1例
- 抜歯後疼痛に対する CS-670 の臨床評価 - 二重盲検法による多施設共同研究 -
- 疾患を有する高齢者の来院時には(その3)パーキンソン病
- IE-12 口腔内セネストパチーの4症例(口腔領域)
- Q & A
- 高齢者に発生した疱疹性歯肉口内炎の1例
- Platelet rich plasma (PRP)を用いた肺瘻閉鎖に関する基礎的検討
- PRS(血小板放出上清)が骨髄間葉系幹細胞の増殖に及ぼす影響
- 舌痛症の診断を再考する
- 10.コラーゲンスポンジによる血小板放出成長因子のcontrol releaseについて(一般講演,第2回 日本再生歯科医学会 学術大会抄録集)
- β-TCP/コラーゲンコンポジットスポンジによるin site tissue engineeringを用いた骨再生(第1回 日本再生歯科医学会 学術大会抄録集)
- PRP(Platelet-rich plasma)の分離法とゲル化に関する検討 : 遠心分離条件と塩化カルシウムによる血小板の活性化
- 実験的ウサギ感染モデルにおける多形核白血球貪食能におよぼす抗菌薬の影響に関する研究
- インタビューテクニック演習教育の導入 : 第3報 低学年教育における効果
- インタビューテクニック演習教育の導入 : 第1報 低学年への対応
- 要介護高齢者の口腔ケアに必要な口腔細菌の検討 : 唾液内細菌叢の検索
- 実験的ウサギ感染モデルにおける新規経口用セフェム系抗菌薬S-1090およびAS-924の組織移行に関する研究
- 両側の顎下腺管内にみられた唾石症の1例ならびにその分析所見
- 鎖骨頭蓋異骨症の1例
- インタビューテクニック演習教育の導入 : 第4報 高学年教育における効果
- 一般開業歯科医院で求められる院内感染対策の基準 (特集 エビデンスに基づいた院内感染対策--患者さん・医院を守るためにどこまで行えばよいか)
- P13.bTCP/コラーゲンスポンジコンポジットの薬物徐放に関する検討 : 細胞成長因子の徐放動態とMSCの骨分化に及ぼす影響(一般演題抄録,第5回日本再生歯科学会)
- P12.β-TCPビーズ/アルジネート複合体のビーズ粒径が骨分化に与える影響(一般演題抄録,第5回日本再生歯科学会)
- A-17 局所注入型骨補填材セラミックスビーズ/アルギン酸複合体の生体適合性(生体材料・埋没材, 第49回日本歯科理工学会学術講演会)
- 100周年記念グラントへの道程をたどり
- 安全な歯科医療のために--知っておきたい薬の相互作用(第23回)ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン等)の相互作用
- P16.インジェクション型β-TCPビーズ/アルギン酸複合体の開発(一般演題(ポスター展示),第4回日本再生歯科医学会学術大会および総会 硬組織再生の新たな展開)
- 血液・血液製剤の安全性について新しい取り組みがされていると聞きましたが, どの様なものですか?
- 安全な歯科医療のために--知っておきたい薬の相互作用(第19回)イトラコナゾールをめぐる相互作用
- 5.SVVYGLRペプチドが唾液腺細胞の再生に及ぼす影響(一般口演,第3回日本再生歯科医学会学術大会および総会)
- 再発性舌炎の基礎と臨床
- 11.PGAコンポジットチューブによるコントロールリリースシステムを用いた歯槽骨再生(一般講演,第2回 日本再生歯科医学会 学術大会抄録集)
- 新世紀の歯科薬剤 : 臨床の立場から
- 実験的マウス骨折モデルにおける血中サイトカインの変化に関する検討
- 実験的感染モデルにおける多形核白血球遊走能におよぼすニューキノロン薬の影響に関する研究
- 下顎大臼歯部にみられた比較的大きな複雑性歯牙腫の1例
- 顎矯正手術における炎症性サイトカインの経時的変動と周術期管理に関する研究
- 紅斑性および偽膜性カンジダ性舌炎から分離された Candida albicans に対するヒト歯肉上皮細胞の細胞応答
- 上下左右第2・第3大臼歯の埋伏を認めた2症例
- 魚骨迷入による舌膿瘍の1例
- 新キノロン系抗菌薬fleroxacinのウサギ感染モデルにおける組織移行に関する研究
- 口底部に発生した乳頭状唾液腺腫の1例
- Clarithromycin のウサギ口腔組織移行および分布の研究
- 舌弁を用いて閉鎖した口蓋瘻の1症例
- 舌背部の白板症にBleomycinのイオン導入法が奏効した1症例
- 重症の糖尿病を合併していた?部蜂窩織炎の1例
- メフェナム酸を対照とした抜歯後疼痛に対する TS-110 の二重盲検比較試験成績
- TS-110 の抜歯後疼痛に対する用量設定試験成績
- 消炎鎮痛剤TS-110の抜歯後疼痛に対する初期的検討
- インタビューテクニック演習教育の導入 : 第2報 高学年への対応
- 再発性カンジダ性舌炎症例から分離された Candida albicans の分子生物学的研究
- 歯科治療中に遭遇したピック病の1症例
- 口腔セネsトパチーの3症例
- 実験的ウサギ感染モデルにおける多形核白血球遊走能におよぼす各種抗菌薬の影響
- ウサギ下顎骨感染モデルに関する実験的研究
- 新規ペネム系経口薬ritipenem acoxilのウサギ感染モデル口腔組織移行に関する研究
- Q & A
- 経口用ニューキノロン系抗菌剤Levofloxacinのウサギ口腔軟組織移行に関する研究 : 健胃消化剤S・M散^(R)の影響
- Aspoxicillin および Panipenem のウサギ組織移行に関する研究
- ガマ腫40例の臨床的検討
- ウサギ下顎骨感染モデルの多形核白血球に関する実験的研究
- いわゆる不定愁訴とは : 歯科の立場から
- 口腔外科の領域では
- 実験的ウサギ感染モデルにおける多形核白血球遊走能ならびに貪食能におよぼすマクロライド系薬の影響
- Fleroxacinの血中・組織移行に及ぼすS・M散^【○!R】の影響
- 自己誘発性嘔吐を伴う摂食障害患者の歯科的問題 : う蝕経験歯数,受診動機
- 細胞増殖因子を局所徐放する骨誘導再生複合材の臨床応用
- 新たなる骨補填材への期待 : インジェクション型βTCPビーズ/アルジネート複合体の開発
- 顎骨骨髄炎のための新規治療材の開発 : βTCPを応用した抗菌薬徐放基材
- 酸化ストレスと歯科疾患