大腸癌からの転移性鼠径部腫瘍の2例
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概要
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鼠径部に悪性腫瘍が存在する頻度は少なく,大腸癌による転移性病変は更に稀である.今回われわれは,直腸癌が精索へ転移した1例と,S状結腸癌が鼠径ヘルニア嚢へ転移した計2症例を経験した.いずれも鼠径部の転移性腫瘍であるが,その発生様式に違いがみられる.ともに腫瘍を切除し,原発巣と転移巣の病理学的検索を行った.日常の診療で鼠径部の腫瘤といえば,鼠径ヘルニアが多く,これを念頭に誤って手術を施されることもある.進行大腸癌では,転移性の鼠径腫瘍も存在することを示唆する興味深い2例を経験したので報告する.
- 2010-04-01
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