切除不能転移性肝転移に対するラジオ波療法の有用性
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概要
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転移性肝癌に対する治療の第一選択は外科切除であるが,切除可能症例は一部に限られる.近年化学療法の急速な進歩とともに切除不能症例の予後は飛躍的に改善したが,なお化学療法無効例が多く存在し,一旦奏効したとしてもほとんどの症例で癌の再増殖が認められる.肝癌の低侵襲局所治療法であるラジオ波焼灼療法は,原発性肝癌の治療法として広く用いられているが,転移性肝癌症例においても集学的治療法のひとつとして重要な役割を果たせる可能性がある.切除可能症例に対する軽々しい導入は避けるべきであるが,治療成績の集積によりEBMを構築することで,肝転移に対する一般的治療法としての位置づけを獲得することが期待される.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2009-10-05
著者
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