4.DDAVP(止血薬,抗線溶薬の適応と使用法)
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概要
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Points(1) DDAVPは血管内皮細胞に作用し,vWFおよび第VIII因子の循環血漿中への放出を促す.(2) vWD,中等症〜軽症血友病Aの治療,特に小出血,抜歯や小外科処置などに有効である.(3) 0.2〜0.4μg/kgを20〜100mlの生理食塩水で希釈し20〜60分でゆっくり静注する.投与30〜60分後に第VIII因子活性,RCoFは頂値に達し,4〜8時間止血効果が期待できる.症例ごとに反応が異なるため輸注試験を行うことが望まれる.(4) 12〜24時間おきに追加投与が可能であるが,3日以上の反復投与では,しばしば放出効果が減弱する.(5) 顔面紅潮などしばしば認める副反応はあるものの,中止を要する重篤なものは少ない.長期投与では水分の貯留に注意する.
- 2009-06-01
著者
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