超純水の使用例にみる微量分析における汚染要因とその対策
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概要
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超純水装置の高性能化と普及により極微量分析に要求される超純水は容易に得られるようになった.しかしその利用に際しては適切な装置の選定,管理,使用法が求められる.実際に超純水が分析目的に応じた水質を維持できているかをモニタリングすることは容易ではない.特に極微量元素分析やホウ素,シリカの分析には超純水の水質低下に比抵抗計だけではモニタリングできないことを認識する必要がある.また超純水は様々な要因で汚染される.主な汚染例のひとつとして分析装置あるいは超純水装置そのものが要因となるものがある.環境からの汚染も多く雰囲気や容器などからの汚染によるものがある.容器に付着した汚れが超純水に溶解して生じるだけでなく容器そのものが超純水に溶け出すので容器の選択には注意が必要である.また分析の操作中に人から汚染するものがある.多くの事例では超純水の性格を理解していれば防止できていたものが多い.超純水の理解と適切な取り扱いは微量分析の感度,精度そして信頼性の向上につながる.
- 2010-02-05
著者
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黒木 祥文
ヴェオリア・ウォーター・ソリューション&テクノロジー株式会社エルガ・ラボウォーター事業部
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黒木 祥文
ヴェオリア・ウォーター・ソリューション&テクノロジー株式会社エルガ・ラボウォーター事業部
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黒木 祥文
ヴェオリア・ウォーター・ソリューション&テクノロジー(株)エルガ・ラボウォーター事業部