亜硝酸イオンのザルツマン法による比色分析における試薬濃度と反応速度の影響
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概要
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アゾ色素へ誘導する亜硝酸イオンの比色分析において,スルファニル酸又はスルファニルアミドとN-(1-ナフチル)エチレンジアミンの混合割合の本分析への影響及び本分析で起きているジアゾ化とカップリング反応を速度論的に検討し,これらを基に本分析への影響について考察した.本分析に広く用いられているザルツマン試薬〔スルファニル酸とN-(1-ナフチル)エチレンジアミンのリン酸酸性溶液〕を用いるよりもこれらの成分試薬を段階的に順次に加える方法の方が感度は23% 向上し,また,スルファニル酸の代わりにスルファニルアミドを用いて段階的に加える方法では41% 向上する.一方,リン酸酸性下における反応速度はジアゾ化,カップリング反応共に二次反応であり,反応速度をR,速度定数をk,各モル濃度を[ ]で表すと,速度式は順にR=k[スルファニル酸又はスルファニルアミド][亜硝酸イオン],R=k[ジアゾニウム塩][N-(1-ナフチル)エチレンジアミン]で表される.また,カップリング反応はジアゾ化よりも約10倍速い.
- 2010-01-05
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