超臨界流体抽出を用いる土壌中の残留性有機塩素系農薬分析法
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概要
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超臨界流体抽出(SFE)を用いて土壌中の残留性有機塩素系農薬13成分について,分析法の開発を行った.SFEのモディファイアとして,1-ヘキサンスルホン酸ナトリウムを用いた.添加回収試験の結果,風乾土壌2 gに対して水2 mLを添加した場合,回収率81〜103% と良好な値を得た.これはソックスレー抽出と比較して同等の抽出効率であった.更に,本抽出法の妥当性を調べるため,ディルドリン及びp,p-DDT(Dichlorodiphenyltrichlorethane)を含有する汚染土壌を対象に抽出試験を行った.その結果,ソックスレー抽出で得られた値に比べて100〜105% となり,同等の値を示した.本法は抽出時間が30分程度と短く,操作も簡易な方法であり,更に有機溶媒の使用量が少ない利点がある.よって本法は,土壌中における残留性有機塩素系農薬分析法として非常に有効な手法である.
- 2009-11-05
著者
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