アルカリ沈殿分離/液体シンチレーション計測法による高放射性試料中の^<90>Srの簡易分析
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概要
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共存元素の影響を排除する新たな補正式を誘導することにより,半減期の長い核種が共存しても90Srの分析が可能な液体シンチレーション計測法を確立した.一般に90Srの分析は,90Srと放射平衡にある90Yの生成過程を追跡することにより行われている.本研究は,使用済核燃料の再処理施設で発生する高放射性廃液中に溶存する90Srを簡易な前処理操作により分析するため,新たに誘導した補正式を用いて共存核種の影響を排除するとともに,誘導した式が正しいことを実験により確証するものである.本研究で誘導された計算式及び簡易な分離操作により,高放射性廃液試料中の90Srを分析した結果,他元素が測定系に共存しても90Yのβ線に起因するシンチレーション光を補正することができ,90Srの精確かつ簡易な定量が可能であることが分かった.本法による90Srの分析結果の相対標準偏差は3% 以下であった.
- 2009-07-05
著者
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駿河谷 直樹
日本原子力研究開発機構
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檜山 敏明
日本原子力研究開発機構
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大沼 高志
独立行政法人日本原子力研究開発機構
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駿河谷 直樹
独立行政法人日本原子力研究開発機構
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檜山 敏明
独立行政法人日本原子力研究開発機構
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