五苓散が奏効した硬膜穿刺後頭痛の2症例
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概要
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硬膜穿刺後頭痛は腰椎穿刺後に生じる頭痛である。今回,非常に強い硬膜穿刺後頭痛に五苓散が奏効した2症例を報告する。症例1は37歳男性,症例2は36歳女性で,腰椎穿刺の直後から起立性頭痛が出現。硬膜穿刺後頭痛と診断,五苓散の内服を開始したところ改善した。五苓散は利水剤であり,水毒に対する処方である。硬膜穿刺後頭痛は国際頭痛分類第2版では低髄液圧による頭痛に分類されている。今回,髄液を津液,低髄液圧を水の偏在すなわち水毒と考え,五苓散を投与したところ改善が得られた。硬膜穿刺後頭痛に対する五苓散の有効性が示唆された。
- 2009-07-20
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