血性心嚢水を伴った無症候性心外膜嚢胞の1切除例
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概要
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症例は77歳,男性.早期胃癌術前の胸部CTで8cm大の前縦隔嚢胞性病変を指摘された.右胸腔鏡補助下に切除手術を施行した.70mLの血性心嚢水の貯留を認めた.嚢胞は右室前面から広基性に突出しており,血性内容液の貯留を認めた.嚢胞壁の一部を心筋に遺残させつつ切除した.嚢胞は病理組織学的に繊毛上皮や軟骨組織は認めず,心外膜嚢胞と診断した.血性内容液と血性心嚢水を認めたことから,無症状ながらも嚢胞破裂に近い状態であった可能性が示唆された.
- 2010-01-15
著者
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