肺がん検診システムをどう構築するか : 事務職の立場から
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概要
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がん検診を効果的に実施していく上で,検診システム全体の精度管理が求められるようになった.検診運営面や結果評価の面でわれわれ事務職に要求されることも幅広く多数ある.今回は(財)東京都予防医学協会で実施している肺がん検診の現状をまとめ,事務職の立場から肺がん検診システムの構築にむけ,どうすべきかを考察した.任意型検診「東京から肺がんをなくす会」は特殊な検診ではあるが,その精度管理は,対策型の肺がん検診と共通する部分がある.現在,実施されている対策型の肺がん検診は,結核を対象として実施されてきた検診システムを利用して行われており,多くの問題点を抱えている.しかし,その一つ一つを十分検討していくことで精度管理システムが確立されていくものと思われた.検診機関としてはガイドラインにそったシステムを提供していきたいと考えているが,検診システムは一機関の努力で確立できるものではない.それぞれの機関が分担された役割を果たし,事務の連携を図ることが重要である.
- 日本肺癌学会の論文
- 2009-02-20