社会ネットワーク分析にもとづく国際航空ネットワークの構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は都市間の空間的相互作用の分析を通して国際航空ネットワークの構造を明らかにすることである。このために,本研究は, 社会ネットワーク分析の修正モデルを用いて都市間の空間的相互作用を分析した。1992年と2004年の国際航空ネットワークにおける各都市の国際的ネットワーク性と国際路線の連結度を測定し,各都市の最大連結度に当たる航空路線を用いて都市間の連結体系を解明する。 都市間の最短距離による分析の結果,ロンドンやパリ,ニューヨーク,アムステルダム,フランクフルトが1992年と2004年におけるグローバルネットワークの中核を形成していることが明らかになった。この連結体系はロンドンを中心に形成されている。しかし,アジアの都市群は,東京,シンガポール,香港などを中心とする別の連結体系を形成していた。グローバルネットワークにおいて,アジアの都市間の連結体系が最も顕著な変化を示した。
- 2008-12-25