脂肪細胞から分泌される生理活性物質アディポカイン遺伝子発現制御
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概要
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これまで脂肪組織は余剰エネルギーを溜め込むだけの静かな組織と考えられていたが,近年様々な生理活性物質アディポカインを分泌し,体内で最大の内分泌器官として機能することが次第に明らかになってきた。これらアディポカインの産生異常がメタボリック症候群発症の原因の一つと考えられている。我々は,アディポカインのうち肥満と心血管系疾患発症を結びつけるプラスミノーゲン・アクチベーター・インヒビビター1(PAI-1)が,脂肪細胞分化にともない核内受容体型転写因子 PPAR γ によって発現増強すること,また抗酸化ポリフェノール・レスベラトロールが脂肪細胞分化を抑制し,インスリン抵抗性惹起物質レジスチン遺伝子発現を抑制することを明らかにした。
- 2009-04-20
著者
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