JICAマイコトキシン技術研修の歩み
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概要
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マイコトキシン検査技術研修コースは平成元年度(1989 年度)に発足して以来約20 年間にわたって,独立行政法人国際協力機構兵庫国際センター(旧 国際協力事業団兵庫インターナショナルセンター)において実施されており,これまでに28 カ国から129 名の研修員を受け入れた.本コースは途上国の公的試験検査機関等において食品安全検査業務に携わる技官等に対し,3 ヵ月半の日本滞在期間中に,わが国の食品安全政策の概要,主なマイコトキシンの食品汚染・リスク評価・規制等の講義,及び検査技術や分析法の実習を行うことにより,当該国への技術移転と人材の育成を目的としている.本研修コースを進める中で,これに関連するいくつかのJICA プロジェクトも実施してきた.1995 年にはタイ及びマレーシアにフォローアップ調査団を派遣し,1999 − 2001 年にはブラジル国別特設C/S マイコトキシン検査技術コースを行いブラジル国内におけるマイコトキシンネットワークの構築事業を支援し,さらに2006 年にはアジア地域におけるネットワークの構築を意図してバンコックにおいてフォローアップ・セミナーを実施した.これらのマイコトキシンに係わるJICA 事業の概要と成果をまとめた.
- 2009-01-31
著者
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