活性炭を利用した電気二重層形成による水溶液のイオン除去法
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概要
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本研究は,活性炭が溶液中で電気二重層を作ることを利用して水溶液に含まれるイオンを除去する方法において,速い速度で効率よく除去することを目的としたものである.それを実現するためにバッチ処理で高電圧を印加する手法を提案する.提案法では活性炭布をイオン吸着電極として平行平板状に電極間間隔を広くして配置し,その間にイオンを含む水溶液を入れ,電圧を印加しイオン除去を行った.水溶液中のイオンが活性炭電極に吸着されるにつれ,電極間の液抵抗が高くなり高電圧が印加できることを確認した.その結果,処理する液量が多い場合でも速い速度でイオンを除去することができた.また,活性炭の自己再生も容易であること,バッチ処理により活性炭表面を有効に活用できることも確認した.今後,本法は簡単に水溶液のイオンを除去する新しい手法として期待できる.
- 2009-07-20