全身性強皮症の経過中に潰瘍性大腸炎を発症した1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は81歳女性.全身性強皮症で皮膚科通院中,血便にて精査目的入院となった.大腸内視鏡では歯状線より全大腸にわたり粘膜血管透見消失,浮腫状粘膜所見を認めた.生検では粘膜固有層に炎症細胞浸潤とリンパ濾胞の形成,陰窩膿瘍を認めたが悪性所見は認めなかった.潰瘍性大腸炎の診断にて5-ASA 1,500mg投薬で症状改善し軽快退院したが3カ月後他院にて肺炎で死亡した.全身性強皮症と潰瘍性大腸炎の合併は極めてまれであり文献的考察を加え報告する.
- 日本大腸肛門病学会の論文
- 2009-07-01