ICT活動による抗MRSA薬適正使用化の試み
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概要
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抗methicillin resistant Staphylococcus aureus (MRSA)薬におけるtherapeutic drug monitoring (TDM)システムの導入や抗MRSA薬の使用鑑査体制の構築によるinfection control team (ICT)活動を行い,抗MRSA薬の適正使用推進を試みた.結果,抗MRSA薬のTDM実施率は年度の経過とともに有意な上昇を認め,2007年度の実施率は55.7%であった.抗MRSA薬の総使用量は,年度の経過とともに減少傾向を示し,2007年度の使用量は2005年度に対して29.8%の減少であった.また,製剤別の使用量については,vancomycin (VCM)の使用量減少が大きく,2007年度の使用量は2005年度に対して53.2%の有意な減少であった.これらの結果より,当院でのICTによる抗MRSA薬の適正使用に向けた取り組みは,抗MRSA薬のTDM実施率向上をもたらし,病院全体での抗MRSA薬の使用量減少に効果的であったと考える.
- 2009-03-25
著者
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西岡 達也
八尾市立病院ICT
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岡本 和恵
八尾市立病院薬剤部
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甲斐 幸代
八尾市立病院ICT
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井澤 初美
八尾市立病院ICT
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但馬 重俊
八尾市立病院薬剤部
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服部 英喜
八尾市立病院ICT
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但馬 重俊
八尾市病院 薬剤部
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但馬 重俊
八尾市立病院
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