HPLCによる飼料中のゴシポールの分析
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概要
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綿実は飼料原料として広く使用されているが,有害なゴシポールを含有している.しかし,飼料中のゴシポールの定量については公定法が定められていない.そこで,HPLCによる飼料中のゴシポールの分析法について検討を行った.酢酸-水-リン酸(85 : 15 : 1)を用いて100℃の水浴中で20分間抽出した後,抽出液をアセトン-水(1 : 1)で希釈したものを試験溶液としてHPLCに供し,紫外吸光光度検出器(254 nm)を用いて測定した.綿実および配合飼料を用いて添加回収試験を実施した結果,回収率は90.8〜105.0%(RSD3.0%以下)であった.8試験室において共同試験を実施したところ,綿実に対する繰返し精度および室間再現精度は相対標準偏差(RSDrおよびRSDR)として3.3%および4.4%,また綿実を添加した配合飼料からの回収率の平均は87.0%, RSDrおよびRSDRは2.7%および5.5%と良好な結果が得られた.
- 2008-08-25