看護支援システムを含めた医療機器が細菌伝播の温床になる可能性
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概要
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医療現場で使用される医療機器が,細菌伝播の温床になる可能性があるかどうかを検討した.病棟で血圧・脈拍自動記録器として使用されている看護支援システム51台について,スワブ法にて拭き取り検査をおこなった.その結果,計14種類の細菌が検出され,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)の検出率が最も多く90.2%,MRSAは5.9%,Pseudomonas sp.は3.9%検出された.調査結果については,院内情報紙を作成し,全セクションに情報提供をおこなった.看護支援システムを含めた医療機器は,細菌伝播の温床になる可能性があるため,医療スタッフへの教育やICTを通じた院内感染対策活動,及び手洗いの徹底が重要であると考えられる.
- 2008-03-25
著者
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中居 肇
青森労災病院薬剤部
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吉田 泰憲
青森労災病院臨床検査科
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澤田 とも子
青森労災病院薬剤部
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中居 肇
青森労災病院
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中居 肇
独立行政法人労働者健康福祉機構青森労災病院薬剤部
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吉田 泰憲
青森労災病院 臨床検査科
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